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フレイル予防のための身体活動のカギ「身体活動とは」

2024.02.07

身体を動かすことが健康に良いと言われていますが、健康を維持するために どのくらい身体を動かせばよいのかは、意外と知られていないのではないでしょうか。

そもそも 「身体を動かす」=「運動」と考えておられる方も多いと思います。ところが、運動だけが身体活動ではありません。

身体活動

「身体活動」とは、安静にしている状態より多くのエネルギーを消費するすべての動作のことを指します。身体活動は、運動だけでなく 家事などの生活活動も含まれます。

運動

「運動」とは、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施し、継続性のある活動のことを言います。

<例>

野球・テニス・サッカー・バレー、バスケなどのスポーツなどスポーツ、トレーニングジムやフィットネスクラブで行うトレーニングやエアロビクスなど、 健康のために取り組むウォーキングなど

生活活動

「生活活動」とは日常生活における労働、家事、通勤・通学などのことを言います。
<例>

買い物・洗濯物を干すなどの家事、犬の散歩・子供と屋外で遊ぶなどの生活上の活動、通勤・営業の外回り・階段昇降・荷物運搬・農作業・漁業活動などの仕事上の活動など

日本人の運動習慣の現状

厚生労働省の令和1年(2019)「国民健康・栄養調査」によると、運動習慣のある人の割合(1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上続いている人)は、男性で 33.4%、女性で25.1%であり、この10 年間でみると、男性では有意な増減はなく、女性では有意に減少しています。年齢階級別にみると、その割合は、男性では40 歳代、女性では30歳代で最も低く、それぞれ18.5%、9.4%です

一方65歳以上は健康意識が高く、運動習慣のある方が男性で41.9%、女性で33.9%と増えています。働き盛りの世代の方ほど、運動習慣が少なくなっているようです。全体的にみても 運動習慣がある人は3割程度ということになります。運動習慣を保つのはとても難しいことですね。

※令和1年「国民健康・栄養調査」の結果より引用

もちろん運動は健康な身体づくりに良いことですが、時間や気力が伴わないという方は、無理をせず 生活活動を含めた「身体活動」を増やすことから始めてみてはいかがでしょうか。

健康づくりのための身体活動・運動2023(案)

厚生労働省が新たに策定を予定している身体活動のガイドラインでは、高齢者・成人の目標として 身体活動を増やすことや 座りっぱなしの時間を減らすことなどが盛り込まれています。

身体活動を増やすポイント

「+10(プラス・テン」今より10分多くからだを動かす

「 BK30(ブレイク・サーティー)」できるだけ頻繁に長時間連続した 座位行動を中断(ブレイク)する。30分ごとに3分程度立ち上がる。

いつもは手を付けていない部分を掃除する、座って30分テレビを見たら 立ち上がってストレッチをする、といった小さな身体活動でも 毎日続けることが大切です。生活の中で 動く時間を増やすことから始めてみましょう。

※健康のために望ましい身体活動量には個人差があります。無理はせず 可能なものから取り組みましょう。

次回はフレイル予防のための身体活動のカギ「運動の種類とフレイル予防に役立つ運動とは」です。」

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