フレイル予防のための栄養のカギ「さあにぎやかにいただく」
フレイル予防のためのどんなものをたべればよいのか
健康寿命を延ばすための食べ物ってなんでしょうか。
ちまたでは〇〇を食べると血圧が下がる! 〇〇を食べると筋肉がつく!などと健康効果をうたった広告やテレビを見かけることがありますが、本当にその食べ物だけで健康になれるのでしょうか。
もし、そんなスーパーフードがあれば、世界中でブームになりみんなが健康になっているはすですよね。
前回は「たんぱく質」の重要性についてお伝えしましたが、そのたんぱく質だけ取っていればフレイル予防になるのでしょうか。
残念ながらノーです。
体をつくるための「たんぱく質」が必要ですが、その体を動かすためにはエネルギー源となる「炭水化物」や「脂質」が必要です。
また、体の調子を整えるためには、ビタミン類やミネラルもいります。
私たちの体を維持し、動かすためにはいろんな栄養素が揃ってはじめて健康維持ができるのです。
さあにぎやかにいただく
健康寿命の延伸には「ある特定の食品や栄養素を摂れば良い」といった決め手はありません。
大切なポイントは「いろんな食品をバランスよく食べる」ことです。
東京都健康長寿医療センター研究所では食品摂取の多様性を評価する指標として、20年ほど前から、魚介類、肉類、卵、牛乳、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、海藻類、いも類、果物および油脂類という10食品群の1週間の摂取頻度から多様性のスコアを求めるようにしました。
上記の10の食品群を『さあにぎやか(に)いただく』* という合言葉でわかりやすく覚え、いろんな食品をバランスよく食べることにつなげようと考えられました。
1日7点を目指そう!
上記の食品群を1食品=1点と数えます。
少量でも料理に入っていれば1点と数えます。
毎日の食事では7点以上を目指しましょう。
万が一、揃わなくても大丈夫。次の日に多めにとることが出来れがOK!
いろんな食品を食べるようにすると自然にバランスが整いやすくなります。
今日から「さあにぎやか(に)いただく」を意識して健康寿命延伸にLet’s try!
今回は「フレイル予防における栄養のカギ どんなものをたべればよいのか」についてお話しました。 次回は、「バランスのよい食事」についてお話しする予定です